略号解説
M:音楽
F.I.:フェードイン
F.O.:フェードアウト
C.I.:カットイン
C.O.:カットアウト
S.E.:効果音
S.E.:朝の鳥の声
S.E.:(被って)目覚まし時計のアラーム
男1:「うー、分かった分かった起きるよ起きるよ…」
S.E.:C.O.
男1:「はぁ、今日からまた授業か…。2月も休みがあると最後のほうは退屈になって授業を受けたくなったりするけど、いざその日が来るとやっぱりイヤなんだよな〜…ってメチャクチャ説明台詞。さて、そろろそろ起きるか…って、あれ、何だよ、時計壊れてるよ。何この8時88分て」
S.E.:インターホン(ピンポーン)
男1:「うん、誰だろうこんなに朝早く…は〜い」
男2:(ドアの向こうから)「見〜た〜な〜」
男1:「何だよ、朝から変な奴が来やがった。怖いから無視しよう」
男2:(ドアの向こうから)「見〜た〜な〜、水野晴郎がヒゲを描いてるとこ〜」
男1:(小声で)「気持ち悪ぃな〜、さっさとどっか行けよ」
男2:(ドアの向こうから)「気持ち悪いって言うな、かっこいいって言うな!オリャアチェストォォッ、アタタタタタタ熱海秘宝館!これでも食らえ!」
S.E.:外から鍵を開ける音。
男1:「おい、ちょっと、何やってるんだよ!何で合鍵持ってるんだよ?!」
男2:「あーあー、これだから素人はいやなんだよ。突込みどころが間違ってるでしょう。ドアを破ると見せかけて鍵で開けた。ここに突っ込んでもらわないと」
男1:「そんな事はいいんだよ。警察呼ぶぞ」
男2:(イヤな震え声で)「や〜め〜て〜よ〜」
男1:「その言い方やめろ!」
男2:(同上)「だったら警察呼〜ば〜な〜い〜で〜」
男1:「大体あんた何なんだよ」
男2:(急に爽やかに)「申し送れました。私、こういうものです」
男1:「なになに、上板橋悪魔紹介所所属 打見 案(だみ あん)?あんた、頭おかしいだろう。やっぱり警察呼ぶよ」
男2:「まあまあ、落ち着いてください。よしんば警察を呼んだとしても何の解決にもなりませんよ。それにしてもよしんばって言うのはうるさい言葉ですよね〜。誰でしたっけ、野球解説者でよしんばを多用するの?私、あれが解説のときはうるさくて聞いていられないんですよ」
男1:「あんた、普段から話にまとまりが無いって言われて嫌われてるだろう」
男2:「ああ、嫌われてるね。嫌われて大いに結構。人に好かれる悪魔なんていねーんだよ」
男1:「(小声で)開き直ってるよ。下手に逆らうとかえって怖いから適当に話をあわせてさっさと追い払おう…(男2に)で、あんた、本当に悪魔なんですか?」
男2:「ええ。東武東上線で来ましたが、悪魔は悪魔です」
男1:「…。突っ込みたいところがあまりにもたくさんありすぎて困るんだけど、取り敢えず100万歩譲ってあんたが悪魔だとして、なんで家に来るの?そもそも上板橋悪魔紹介所って何?」
男2:「ま〜、分かりやすく言うとハーヴェイ=カイテルしか出てこない<ああっ、女神さま>のようなものだと思ってください。あの漫画でもちょっとした間違い電話で女神が家に来るでしょう。ああいったようなものです」
男1:「たとえが物凄く分かりにくいんだけど」
男2:「そうですか、それならもう少し分かりやすく言うと、一糸まとわぬ全裸と一糸まとっただけの全裸…」
男1(途中でさえぎる):「あっ、耳の後ろに毒サソリが」
男2:「ツチェーッ!」
男1:「もういいよ。で、あんた、何でうちに来たの?何がしたいの?」
男2:「時計を見てください」
男1:「ああ、これ。壊れたらしいんだよ」
男2:「いえいえ、この8時88分という時間を御覧になった方の家に参上するのが我々の役目でして、お客様は運良く何万人に一人というそのチャンスを射止められたのです」
男1:「チャンスって…何かいいことでもあるわけ?」
男2:「お客様、本棚から察するに<ああっ、女神さま>は全巻お読みになっているとお見受けしますが」
男1:「まあね…あっ、もしかして何でも願い事を聞いてくれるとか?」
男2:「そう言ってもいいでしょう」
男1:「本当?!おーっし、何にしようかな…」
男2:「あらかじめ申し上げておきますがスケベな願い事はお受けしかねます」
男1:「なんだよー、悪魔だって言い張るくせにそういうところは妙にお堅いなー」
男2:「先ほども申し上げましたようにウチの事務所にはハーヴェイ=カイテル風の悪そうな男しかいないもので。女性にかかわる事はいかんともしかねます」
男1:「ちぇっ…あっ、そうだ、危うく丸め込まれるところだったけど、そもそもあんたが悪魔だって言い張るんなら証拠を見せろよ」
男2:「いいんですか、お客さん。悪魔をなめると後が怖いですぜ」
男1:「上等だよ。どう怖いんだよ」
男2:「<オーメン>って言う映画を御覧になったことは?」
男1:「あるよ」
男2:「あの中でダミアンが悪魔だと疑ったり邪魔をした人はどうなりましたっけ?」
男1:「ゴクッ…もしかしてあんなふうに2階から落ちたりガラスが降ってきたりするとか・・・」
男2:「まあ、あれは最終的な手段ですがね。まず手始めにあなたが毎週の日曜、<ニャンダー仮面>から<コメットさん>まで小学生のゴールデンタイムを一つ残さず、それもビデオに録りながら同時に見ていることを全世界に知らせましょうか」
男1:「どうしてそれを…」
男2:「それともクローゼットの奥に男性用XLサイズの…」
男1:「(途中でさえぎって)わかったよ!信じるよ!」
男2:「信じていただけましたか。結構結構。それでは、もしよろしければ願い事のほうを」
男1:「って言われてもなぁ…じゃあ取り敢えず…」
S.E.クイズ番組で不正解の時の音、ブブーッ
男2:「残念、時間切れです」
男1:「おいっ、何だよ、解答時間なんてあるのかよ!大体短すぎるよ」
M:「アタック25」のテーマ曲
男2(マネ):「残念、解答権は白の方に移ります。児玉清です」
M:F.O.
男1:「一寸…」
S.E.アタック25で間違った時の音
男2(マネ)「残念。白の方、お立ちください。では、赤の方」
S.E.アタック25で早押しボタンを押した時の音
男2:「僕はあなたと永久に一緒に暮らしたい!」
男2(マネ)「その通り!(問題を読み返すときの口調)<それでは、もしよろしければ願い事のほうを>、正解は<僕はあなたと永久に暮らしたい!>、お見事でした。赤の方、何番を取りますか?」
男2(急に狂う)「オデはー、ここのー、この角を取るー!」
男1:「やめろ、よるな、気持ち悪いーっ!」
男2:(マネ)「赤の方、アタックチャンス!」
男1:「触るなーっ」
男2:「オデとー、合体技、アタックー!」
男1:「シャワー浴びたいで〜す」
二人:「今日は特別な日〜っ!」
S.E.:大爆発
<了>