あの時君は若かった。(1)

古雑誌っちゅうのはある一定の期間捨てないで放置すると、ウィスキーのごとく、もしくは梅干のごとく熟成する。今回、そんな熟成した古雑誌が発掘されたんでいじってみようかと。ここに挙げたものの他にも『月刊エアライン』89年11月から94年ごろまでほぼ全号とか、今は亡き『月刊翼』89年1月号から1年分、ニュータイプ95年6月ごろから5年分などもあったんですが、今回は発見された中で最も時代を感じさせる(と個人的に思う)二つをご紹介。今回は

『ラジオ番組速報版』94年春号〜96年春号(K.K.三才ブックス)

をご紹介。こりゃまさに高校時代3年間です。当時、最盛期では週に100時間以上(裏番組は録音して、暇さえあれば聞きまくった)聞いとった、そんな時代でした。当時聞いとった物を拾ってみました。

94年春号

TBS:
月曜〜金曜16時〜16時30分:全国子供電話相談室
今、この番組はどうなったんでしょう。日曜の朝に左遷されてからのその後は分からんのですが。時折、電話がつながっても全く話さなかったり、親がいない間にこっそりかけて、話している最中に親が帰ってきて「どこにかけてるの!」なぞと怒られる子供がいたりしたっけか。

月曜〜金曜16時30分〜17時30分:若山弦蔵の東京ダイヤル954
弦さんの喋りが今でも鮮明によみがえりますわ。現在では弦さんは日曜昼に復帰しましたけど、やはり夕暮れ+弦さんの声という黄金率はいまだに不滅です。そして皆様に愛される車を目指すトヨタ自動車とトヨタディーラー各社の提供で17時15分からお送りしていた頃の『小沢昭一的こころ』も懐かしい。

月曜〜金曜22時〜24時:東京Radio Club
世の中、たいていの人は裏の「Oh,デカ」を聞いていた中、ウチはLFがきれいに入らないのでこれを聞いておりました。木曜のアシスタント、山田(敢えて呼び捨て)は映画の端役や、最近ではミュージカル(確か)に主演したりしているっちゅうのを聞いて嬉しい限り。94年の段階ですでに岸谷は徐々に売れてきていて、この頃は月曜〜水曜にしか出ていない。木曜はホンジャマカ恵、金曜は今田・東野が担当している。「SETラジオショー」もすでに終わっていたのでしょう。なお、当時の自分の書き込みによると、この年の9月29日を持って終了した模様。岸谷は今では朝ドラの主役で、歌も歌ってますけど、この番組で出した「あの鐘を鳴らせ」っちゅうCDはプレミアついていたりするんでしょうか。

土曜24時〜26時:コサキン怪傑アドレナリン
この頃は面白かった。と言うかひどかった。『スナッキー』『もだえ』『君はトロピカル』『ギアを入れろよ』など、嫌な歌は多数発掘されていたし。コントも3部制で時間が遅くなるに連れてひどくなっていった覚えが。有川先生もまだ新婚だったし。『バックグラウンドミュージック』乱入事件や、当時『東京ブギーナイト』が後番組だった事から林原が番組の最後にチラッと出たり、色々あったわな。10月8日で終了して土曜6時に左遷。

土曜26時〜26時30分:めぐみのTokyo Boogie Night
この頃の薔薇はまだ(以下自粛)…。聞き始めてしばらくして『Sphere』が出て、番組が祭り状態になったのをえらくよく覚えている。その筋のCDで最初に買ったのがそれでした。もう何年も聞いてねーや。CDも番組も。

土曜27時〜29時:宮川賢の深夜ビタミン族〜誰なんだお前は
このころは聞いた覚えが無いんですが、実際の所本当に殆ど誰一人聞いていなかったとみえ、「誰でもいいから聞いてる奴は葉書送ってくれば1000円やる」といったにもかかわらず、2,3人しか来なかった、という逸話を聞いた気が。

日曜22時〜23時:ラジオ図書館
この頃はまだ、硬派なドラマの番組だったはず。95年に終わる頃には「島耕作」などもやっていて、その中にまーこのー、いやったらしいんだから助平がなシーンもあって、まーこのー、色々あったわけで。今、『アクセス』の後にアナウンサーが朗読をする番組をやってますけど、『ラジオ図書館』は一人が朗読するのではなく、きちんとドラマ形式にしていたのがポイントが高かった。こういう番組をまたやらんかねえ。


文化放送
金曜24時〜24時30分:佐竹雅昭の覇王塾
佐竹も最近出なくなった気が。一番覚えているのは色々な物に切手を貼って、どこまでなら届くか、っちゅうんでフライパンに切手を貼って送ってきた奴がいたことでしょうか。確か、この年がそれまでは土曜だったQRのアニメ固め打ちが金曜にも広がった年だった気が。

金曜24時30分〜25時:アニメスクランブル
特に言う事はなし。いまだに変わらず(多分)。これも昔は日曜の朝か何かにやっていたのが固め打ちの一環として曜日が変わった気が。

金曜25時〜25時30分:あかほりさとる劇場 爆裂ハンター
む、これはこの時間じゃったのか。「のわぁんちゃって…」の方の印象が強いんで、この番組の事は余り覚えとらん。ドラマをやっておったのはぼんやりと覚えているんですが。

金曜25時30分〜26時:電撃アワー 極道くん漫遊記
電撃アワーの名称は前年からの引き続きですわな。中村うさぎはこの頃からすでにブランド好きをネタにしていた気がしますが、いつの間にやらそっちのほうが本業より有名になっちまったもんな。a・chi・a・chiが最後に歌ったのがこれのドラマのオープニングじゃったなぁと遠い目をしてしまう。

金曜26時〜26時30分:アニマガパラディ
永島由子って今どうなってるんでしょうか。中野ブロードウェイでCDが¥300で売られているのを見るたびに思い出すんですが。

金曜26時30分〜27時:MAGUMIと綾のGステーションXXX
これはたまにしか聞いていなかった。テープがここまでもたなかったんで。番組タイトルが示唆するとおりシモ絡みのネタが多かった記憶が。ま、久川綾はこの後土曜のピンに昇格した訳ですが。このころは大して好きでもなかったんですけど、このごろのこの人の役どころは何かいいなと今更マイブーム到来中。

土曜15時〜16時:(有)さだまさし大世界社
この前の年までセイヤングをやっておったのがここに移住したわけですが。この人の喋りはやはり面白いですわ。

土曜27時〜29時:走れ!歌謡曲
どういういきさつなのかよく分からんのですが、この頃はまだ土曜は旺文社ラジオ講座の末裔である『Jランド』なる番組が現在のその筋の番組の占める位置に鎮座ましましていた、そんな時代になぜか、冨永み〜な+『走れ!歌謡曲』というよく分からない組み合わせが実現していた訳で。どちらかっちゅうと地味な番組、といって良いのではないかと思いますけど、それが逆にプラスだったかと。この人も喋りはよく立つ人でした。それにしてもまさか2代目カツオになるとは予想だにしませんでしたわ。読まれてもらった千社札が引越しのドサクサで無くなったのがいまだに悔しい今日この頃。


東海ラジオ
水曜24時〜25時:草尾毅のT-Kides Party
いまや藤崎詩織のダンナになった訳ですが。9月28日で終了した模様。その後「〜R」として翌年3月29日まで続いた模様。今、手元に{R」時代に番組で出したCD(番組フォーマットをそのままにCD化したもの)があるんですが、「明日はどっちだ」とか「バカヤロー大賞」とか、この辺のコーナーは覚えてるんですけど、確か他にもう一つ、ミスターの「わが巨人軍は永久に不滅です」をジングルにしたコーナーがあったはず。これが入っていないくさい無印の時に終わったのか。どんなコーナーだったか非常に気になる。

土曜22時30分:三石琴乃 ”部活しよッ!”
これは確か今は亡きパイオニアLDC提供でした。内容は良く覚えていないっちゅうか、11時を過ぎないと入りが良くならないんで、聞き取れなかったといった方が正しい。一度葉書を出したら、番組が終わる直前だったためか読まれないでもノベルティの学生証が来たのを覚えています。

土曜23時〜23時30分:山寺宏一のGap System
「ハ〜イ、ウェルカムウェルカム、ようこそGapySystemへ。あなたのお耳の恋人、バズーカ山寺です」
The Tonight Showのテーマに載せて毎回この一言から始まっておった山ちゃんの番組。これも切れ切れにしか聞き取れなかったんで、葉書ネタなどは記憶に無いんですが、ドラマ、というかコントのCDが出たときはアキバへすっ飛んでいって買いました。結構探すのに苦労した覚えが。この番組で出していたような、言ってみれば裏山ちゃんはもう見られないんでしょうか。っちゅうかむしろ聞けないんでしょうか。シーモネーターと呼ばれていたのに、いまや朝の顔ですよ。なお、山ちゃんはKBS京都ではこの年から1年『はいぱぁナイト』月曜を担当するようになり、これは初回のみ、1回だけ聞いたんですけど、そこで名曲『3つで500円』の存在を知りました。山ちゃんのセンス、恐るべし。

東京FM
月曜〜金曜24時〜24時55分:ジェットストリーム
いうまでも無くこの頃はまだ城さんはご存命だった訳で。「ラストフライト」の頃はもう余り聞かなくなっていたんですが、あの回だけはたまたま聞いて、えらいびっくりしました。そしてその後すぐに…ねぇ。金曜「ミッドナイト・オデッセイ」の原田宗典先生のスクリプトが楽しみでした。因みにこの後55分からの「アースコンシャス ドリーム」は小山茉美(後に日高のり子)担当でした。

94年秋号

TBS
土曜17時〜17時30分:ビヤホール名人会
サッポロビール提供の落語番組でした。時間的に丁度手持ち無沙汰なんで、昔から良く聞いていたんですが、今はこんな時間にこんな番組やらんわな。

文化放送
金曜25時〜25時30分:ロードス島戦記〜風邪と炎の魔神
このころ、自分はファンギルドに入っていたりしたもんですわ。お塩さんもまだご存命で、ゲストに来たときのテープもどこかにあるはず。っちゅうかこのシーズンの金曜24時半〜26時半は全て残っているはず。

金曜25時30分〜26時:聖刻覇伝 ラシュオーンの嵐
内容はなんか記憶に残らんと言うか、大して面白いと思わんで聞いていた記憶があるんですが、一つだけ記憶にあるのは高山みなみと田中真弓は区別がつきづらいと思った事ですか。

日曜19時30分〜20時:広井王子のマルチ天国
このころは聞いていませんでした。ちゅうか聞けんでしょう。普通テレビを見る時間ですし、当時グラサンが誰かも知らなけりゃ、横ちんの事も知らんかったし。土曜に移ってから流れで聞くようになりましたけど、当時はまだ覚醒してなかったんで「サクラ」とか言われても分からんちんドラドラでした。それ以前にこの当時、うちにゲーム機はツインファミコンしかなかったし。それにしても、シゲさんがいなくなってからっちゅうものぱったり聞く気が起きなくなったわな。

日曜20時〜20時30分:まんがの森シアター あかほりさとる のわぁんちゃってSay You
これもとうとう終わったのね。そしてまんがの森もなんか違う物になったし。これは金曜時代からの流れがあったんで、テープにとって聞いてましたわ。確かどこかに初回のテープがあったはず。飯島愛のCMがなぁ。

日曜20時30分〜21時:ツインビーPARADISE2
キターーーーーーーーーーーー!
いや、すみません、つい取り乱しまして。でも正直な所他に何と言ったらよろしいんでしょうか。かつて世の中にこれほど__い番組があったろうか(伏字はカタカナ、漢字に直すと_い。あとは各自で当てはめてください)。いや、最近ではゴロゴロしてますけど、これの無印はそんな番組の走りだったんじゃなかろうかと。いや、ある意味これ以上__い番組は今日に至るまでそうそう無いんじゃないかと。そんなスピリットはこの番組でも健在でした。年明けにやるはずだった最後のドラマが地震のシーンがある話だったために放送ではお蔵入りになり、毎週トークだった覚えが。

日曜21時〜21時30分:電撃大賞 クリスクロス
これは面白かった。この手のドラマはここで最高潮に達したと思うんですが。ロードスもそうでしたが、この頃のビクターのドラマは番組1本丸まる買い取って、半年しっかりやるんで、キング辺りとはまるで出来も違えばはまり具合も違った。もうああいうドラマは戻ってこないのね。

95年春号

TBS
月曜〜金曜16時30分〜18時:荒川強啓デイキャッチ
弦さんがバックグラウンドミュージックに移って、現在に続くTBSのニュースバカのひとつ覚え路線がスタートしたわけで。まだトヨタ+夕暮れ+小沢昭一の公式は有効でした。

金曜21時〜23時:恋する電リク ビンゴボンゴ
コサキンは土曜から移ってこの時間になった。ウィークリー長嶋芸能ニュースがしょっぱなでしたわな。カンコンキン期間中は田中邦衛芸能ニュースになった記憶が。個人的思い出としては金曜は千駄ヶ谷の河合塾に行っていて、終わると丁度9時だったんで、携帯ラジオを持っていって、駅へ歩きながら聴いた記憶が。勿論イヤホンで。

文化放送
木曜26時〜26時30分:冬馬由美 Yumi Yume Club
今もそうなんですが、オラこの人の声が好きで好きで…。
ここではこの人が自分で監督か何かをしたドラマをやっていた記憶が。ノベルティのステッカーも自分でデザインした物だった気が。

金曜25時〜25時30分:エメラルドドラゴン
これは殆ど記憶が無い。この頃からじりじりとドラマが下火になっていったような。

金曜25時30分〜26時:彰と瞳のKnight of midnight
前半はよく覚えていないというか、特に際立った特徴のある番組ではなかった気がするんですが、後半は映画公開をにらんで『クリスタニア 神王降臨編』をやっとった。もともとあれは20話で完結したので、無理やりつなげて取ってつけたような感じの話になっていたんですが、それでも映画より良く出来ていたのがなんともはや。

金曜26時〜26時30分:Super アニマガ・パラディ
このときからパーソナリティが緑川/氷上になったんじゃなかったろうか。ここでも何かドラマをやっていた気がするが、詳細は思い出せず。

金曜26時30分〜27時:井上喜久子のトワイライト・シンドローム
これも途切れ途切れにしか聞いていなかったんですけど、怪談好きには面白かった。確かこれの後番組でおねーちゃんは結婚の報告をした気が。

土曜23時〜24時:Something Dreams マルチメディアカウントダウン
マルチメディア、と言う語も死語になって久しい訳ですが。
この頃はオラも燃えとった。毎週かかる大概の曲は何かしらの形で聞いて知っとったものです。それが、今はどうですか。この間「こむちゃっとカウントダウン」を聞いてみたら、もう訳分からんちんドラドラですよ。時は流れたな。
しかし、この番組、やまとなでしこのみに託されたときから命運は尽きた、と言うほかはありませんな。話を聞いたとき耳を疑いましたよ。正気か?と言う感じですよ。そして案の定終わった訳で。

土曜24時〜24時30分:もっと!ときめきメモリアル
キターーーーーーーーーーーー!
すみません、再び取り乱しました。しかしこれまた他に一体どう形容すれば?ま、パーソナリティの方も、色々あって業界から足を洗ってしまったし。ねぇ。

土曜25時30分〜26時 久川綾のShinnyNight 黄龍の耳
あのー、ヒロインが毎シリーズ毎シリーズ主人公に食われる訳で。ま、具体的なシーンは無かった訳ですが。何かこう「よくやる」と思ったのを良く覚えてます。

土曜26時〜26時30分:電撃大作戦
これはいまだに復活して欲しい番組ですよ。田中真弓先生最高。炸裂するシモの数々。そしてそれをがっちりうけとめる笠原留美最高。この人も今どうしてるんでしょう。

Nack5
日曜24時〜25時:Virtual Adventure
FMにもとうとうこの手の番組が押し寄せてきた。箱には新居昭乃の番組があった気がする。

95年秋号

TBS
月曜〜金曜21時〜23時:宮川賢の誰なんだお前は
宮川突如としてこんな浅い時間に現る。当時は度肝を抜かれました。案の定、最初の頃は不適切発言の嵐。クレームに対しておちゃらけて「ごめんちゃーい」なぞと誤ったらさらに激しいクレームが来たのか、さらに謝るということも。椎名へきるの箱番組があったのも特筆に値するかと。最初の頃の歌はなんかもうすごかった。あれで歌手と言う方向にシフトして行こうと言うその肝っ玉には恐れ入りました。

月曜〜金曜24時〜25時:ファンタジーワールド
月曜:小山茉美(「本箱開けた」)
火曜:緒方恵美 (タイトル忘れた) 藤田淑子(「卒業」関連)
水曜:緑川光(タイトル忘れた) 桂川千絵 桑島 前田このみ(「MADARA」関連)
木曜:久川綾(タイトル忘れた) 薔薇、西村智博(「めぐオモ町へ出よう」)
金曜:萩森旬子(タイトル忘れた) 横ちん(記憶が無い)

とうとうTBSにもアニメの時代が来た訳で。手元の資料ではパーソナリティの名前だけで個々の番組タイトルが書いていないんですわ。水曜の後半、そういや桑島出ておったな。萩森旬子っちゅうのも今どうなっとるのか分からん人の一人です。いや、ぶっちゃけ当時から役者として何をやっておるのかは知らんかったんですが。SMAPにささげる事を示唆したアルバムを出していたのはすごかった。火曜緒方の番組ははっきりと覚えておらんのですが、後の某銀河に云々とは似ても似つかない物だった事は覚えております。「天気雨が降った日」なんかをかけていた事がなぜか記憶にある。

25時〜27時 UP’S
水曜 佐竹
木曜 コサキン
佐竹は覇王塾からの流れで比較的期待大だったんですが、短命に終わりました。コサキンはこの頃から何となく退潮気味だった気が。

文化放送
金曜25時〜25時30分:西谷史 恐怖館 Tokyo Shadow
平松晶子っちゅう人はここから始まってしばらくの間メインで番組をいくつかやってましたな。この人も個人的に最近いい仕事するなという感じのする一人。このバブル期に過度にもてはやされずにある程度淡々とやってきた人は強いですわ。番組としてはもうこの頃には少数派になってましたけど割りとしっかりドラマをやってましたな。この当時、渋谷にはトンと縁が無かったんでいまいち実感は無かったんですけど。

土曜21時30分〜22時:Radioクォヴァディス 
これは聞いていたはずなんですがどんな番組だったかさっぱり覚えていない。誰が出ていたかも分からんし。謎だ。

土曜22時〜22時30分:秘密の天地無用!
最初の頃は聞いていたかどうか記憶が定かではないんですが、これは昨今めっきり少なくなった喋りとネタが両輪ともきっちり両立していた番組の一つだった気が。適度なシモがいい味を出しとりました。個人的好みでは某「銀河に」くらいまで行ってしまうとなんかあざとくてイヤなんですわ。このくらい、もしくは最大で電撃大作戦くらいがいいのではないかと。

土曜22時30分〜23時:古本新之輔パラシュート遊撃隊
この人も最近どうしとるんだろう。いつだか忘れましたけど割と最近まで、移り変わりの激しかった文化の平日10時台のマガジン枠で割と長い間番組を続けていた実力は認めるに値するかと。野村邦丸アナがコントっちゅうかドラマっちゅうかの中でなかなかやるな的一面を見せていたのが印象的。

土曜25時30分〜26時:久川綾のShiny Night 
この頃はガンスミのドラマをやっていた気が。これも結構しっかりしていたと思います。ゲストも時として豪華だったし。

土曜26時30分〜27時:着せ替えラジオ アニメプリンセス
前期まで『夏木ゆたかのサンデー夢歌謡』だったこの枠もとうとうアニメ系の番組で埋め立てられ、21時半から翌日5時まで延々とぶち抜く一大アニメ関連ゾーンが樹立された訳で。鈴木真仁の淡白というか、いかんともしがたい喋りが売りと言うか、いじり対象だった訳ですが。悪いけれど何かこれと言って特筆する事がない番組だったように思います。この頃から文化は手を広げすぎの感が強まってきたような。

96年春号

TBS
月曜〜金曜24時〜25時:ファンタジーワールド
月曜:飯塚雅弓(角川関連) 大野まりな 梶村ひろこ 前田千亞紀 千葉千恵巳(これは月替わりだか週替わりだったと思う)
火曜:深沢美潮 中川亜紀子(「フォーチュンクエスト」関連) 萩森旬子(これは確かドン・マッコウと二人でやっていたような)
水曜:前回から変わらず
木曜:緒方恵美 (前回と同じ) 関智一 丹下桜(「Maze 爆熱時空」関連)
金曜:冬馬由美 森川智之 (「黒髪のキャプチュード」関連) 岩永哲哉 小桜エツ子(「エルハ」関連)

E塚もこの頃はまだ(以下自粛)…。しかし、この面子を見ていると若手の勝ち組負け組みがはっきり見えますな。桑島、千葉千恵巳は勝ち組ね。一応。金曜前半は果たしてこの二人がMCをやっていたかどうかいまいち記憶が定かではないんですが。後半は最後のコザエツ占いが強烈だった。

文化放送 
金曜25時〜25時30分:紅と蒼の伝説 ランドロック
ドラマをやっていたんですけど、いまいち面白くないっちゅうか、身が入らないっちゅうか。緒方の歌う主題歌が妙に耳に残った。

金曜25時30分〜26時:ぼくのマリーWars!
宮村優子もこの頃はまだ(以下自粛)…。以上。

金曜26時30分〜27時:小森まなみのエールを君に
そんなに聞いてはいなかったんですけど、比較的短命だったような。

土曜22時〜22時30分:ラジオ・ガンガン
これも聴いていた記憶があるんですがどんな番組だったか…。

土曜24時〜24時30分:ツインビーParadise3
キターーーーーーーーー!
以上。

日曜22時〜23時:アルシェ通り3番地
何かこれと言って目立ったコーナーがあったり箱番組があったりしたわけではなかったと思うが、平松/三重野というコンビは結構面白かった気が。実際そこそこの間続いたんじゃなかったっけか。このシーズンから日曜にもその筋の番組が進出してますます文化の手詰まり感は強まっていった気が。この頃にはもうドラマはかなり下火になりつつあり、パーソナリティにおんぶに抱っこの番組が多くなっていったような。このころは喋る方も比較的何とかなるレベルが多かったのが、今では…。それなのにいまだにこのパターンから脱却できないこの手の番組に明日は無いでしょう。

日曜23時30分〜24時 Doki Dokiプリティリーグ
これはおみまゆが香ばしかったの一言に尽きるでしょう。あんな香ばしいのは初めてですよ。このころ「声優」という肩書きの一人歩きがひどくなり、なんかもう猫も杓子も「声優」を名乗りたがる一方、誰かのように必死で歌手または映画にも出られる女優へと転進を図ろうとした人も出たわけで。

日曜24時30分〜2時:メルティランサー 緒方恵美の銀河にほえろ
いよいよ今回ご紹介する最後の番組。あのー、この番組、伝説の番組なんて言われているようです。今でも熱心なファンも多いようです。ですが、オラ敢えて声を大にして言いたい。この番組が面白かったのは最初のうちだけであったと。まず第一に人生相談のコーナーがうっとうしい。わしゃもともと身の上相談の類が嫌いで、「おもいっきり生電話」なんて絶対に見ないし、人が見ているのを後ろで聞いていたりするともうイライラして暴れたくなるんですよ。この番組、テープにとって月曜の夕方に聞いていた気がするんですが、週のしょっぱなから湿っぽい話と緒方の「甘えてんじゃねーよ」という定番の返しを聴いていると何ともいえぬどんよりした気分になった物です。第2にシモネタがあざとい。始めのうちは面白かったんですけど、回が進むにつれて笑わせるためのシモ、と言うのが増えていった気が。「天地」関連や田中真弓先生、山ちゃんもシモはやってましたけど、何と言ったらいいか、からりとしたシモなんですよ。笑いを引き出すネタとして他のネタとからめて使っている。それにたいしてあざといシモは最初からそれ自体で笑いを穿り出そうと言う、計算のような物がある。それがイヤだったんですね。(ま、これはこの番組のシモは葉書ネタが主導的に送ってきていたのに対して今例に挙げた番組ではパーソナリティが果たす役割が葉書と同等かそれ以上だったというのも主たる原因でしょうけど)。個人的意見ですけど、シモは全部そのものずばりをぶつけて笑いをほじりだすより敢えて一歩引いた所で止めて、そこと最後の一線の間から笑いが自然と出てくるのが理想の形なんじゃないかと思うんですけどね。

いやぁ、こうして3年分、その筋の番組を中心に見てきましたけど、文化が凋落していく過程がはっきり見えますわな。恐らくこの3年間はアニメバブルの始まりから、はじける直前の最高潮までをカバーしているんじゃないかと思うんですが、エヴァショックでテレビの方が不毛地帯になるよりも早くラジオはすでにバブルがはじけるのを暗示していた感があります。勿論ラジオの方は何かショックがあったというより、資源を彫りつくして鉱脈が枯れたんだと言う違いはありますが。

それにしてもバブルがはじけた後も文化だけはこの手の番組が減る気配が一向に無いのは恐ろしい事です。他はエヴァショックのあとは潮が引くように撤退したっちゅうのに。そしていまだに金土日の夜、かなりの部分がその筋の番組で締められているのはすごいですよ。っちゅうか時間としては最盛期と変わらないか、むしろ増えてるものな。もしこれがこのまま半永久的に続くのならそれはなんかもうすごいですよ。

さて、長々と続きましたが、個人的な思い出に終始しました。慙愧のきわみです。ラジオ、ころっと忘れまして次回は94年のゲーム雑誌をいじる。3DOが次世代機の嚆矢としてもてはやされ、プレステとサターンが夢の次世代機といわれていたそんな時代のお噂。さて何が出るか乞うご期待。そんなわけでまた次回のこころだぁ〜っ。